近年、ソロキャンプやグランピングが注目を集めるなか、これから友人や家族とキャンプを楽しんでみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
キャンプに必要なアイテムはさまざまありますが、その一つにツーバーナーがあります。しかし、キャンプ初心者にとっては見た目や価格以外で何を基準に選べばよいか、商品の違いが分かりづらいのが難点です。
そこで今回は、シングルバーナーとの違いや選び方、おすすめの商品など、ツーバーナーの魅力を解説します。
この記事を編集した人 ヤマモト
『時代はアウトドア』と豪語して早4年。今年で36才。コロナ禍も明けてきて少しずつアウトドアの需要も増してきてなぜか気分も高揚。アウトドア系の紹介をしていますので以後お見知りおきを。
ツーバーナーとは
ツーバーナーとは、アウトドアで使用できる2口コンロのことです。
燃料を使用して火をつけるため、炭や薪を使って焚き火をしてから調理するのと比較して火力の調整を行いやすいほか、炭や火起こしの後に発生する片付けも必要ありません。
また、ハイスタイル(※1)、ロースタイル(※2)に関わらずテーブルに置くだけで使用できる手軽さも魅力です。
※1・・・ハイスタイルとは、高さのあるテーブルやチェアを使ったスタイルのこと。立ち上がって作業したい方に適している。
※2・・・ロースタイルとは、地面から距離が近く低いテーブルやチェアを使ったスタイルのこと。調理や飲食なども含めて座った状態で行いたい人に適している。
シングルバーナーとの違い
アウトドアの調理に使用できるコンロには、ツーバーナーのほかにシングルバーナーがあります。
▼ツーバーナーとシングルバーナーの違い
項目 | ツーバーナー | シングルバーナー |
---|---|---|
メリット | 同時に2つのものを火にかけられる安定感がある | コンパクトで持ち運びやすいツーバーナーと比較して低価格 |
デメリット | シングルバーナーと比較して重く持ち運びにくい シングルバーナーと比較して高価格 | ツーバーナーと比較して安定感に不安が残る一度に1つのものしか調理できない |
ツーバーナーとシングルバーナーの違いには、一度に火にかけられるものの数や価格、持ち運びやすさなどが挙げられます。
頻繁にアウトドアを楽しむ方であれば、ソロキャンプのときはシングルバーナー、友人や家族と一緒のときはツーバーナー、と使い分けるのもおすすめです。
ツーバーナーの選び方
ひと口にツーバーナーと言っても、ケースが付属しているモデルやスタンド付きのモデルなど、さまざまな種類があります。ここからは、燃料と機能性の面からツーバーナーの選び方を紹介します。
燃料で選ぶ
ツーバーナーに使用する燃料は、ガス缶とホワイトガソリンの2種類に分けられます。燃料を購入してから「この燃料は使えなかった」ということにならないよう、購入前に使用できる燃料を確認しておきましょう。
ガス缶
ガス缶は以下の2種類に分けられ、それぞれ異なる特徴があります。
- CB(Cassette Gas Bombe)缶
- OD(Out Door)缶
CB缶とOD缶の違い
項目 | CB缶 | OD缶 |
---|---|---|
火力 | 弱い | 強い |
耐寒性 | 低い | 高い |
入手しやすさ | 高い | 低い |
CB缶は、いわゆるカセットコンロに使用するガス缶で、スーパーやコンビニなど、身近な場所で入手しやすいという強みがあります。一方、OB缶はCB缶に比べてサイズが小さく、持ち運びしやすいガス缶です。コンパクトなサイズでありながら、カセットコンロよりも火力が強いのが特徴です。
ホワイトガソリン
ホワイトガソリンは、原油から精製される揮発性の燃料です。燃費がよく、ガス缶と比較して長時間燃焼できるコスパの高さや、寒冷地でも安定した強い火力で使用できるのが強みです。
なお、使用する際は、燃料タンクへ空気を送り込むポンピングという作業が必要なので、使い方はガス缶より少しだけ複雑です。ポンピングは慣れればすぐできますが、キャンプ初心者の方は経験者と一緒に使うと安心して使用できるでしょう。
機能性で選ぶ
種類や価格の異なるツーバーナーを比較する際は、機能性のチェックも欠かせません。さまざまな機能性があるうち、ここでは火力の強さとメンテナンスのしやすさに注目します。
火力の強さ
火力の強さや燃焼時間は燃料の種類によっても異なりますが、ツーバーナーの本体によっても異なります。
一般的に、家庭用コンロの火力は3,600kcal程度です。アウトドアでの調理も家庭での調理と同じように楽しみたい方は、この数値を目安に3,000kcal以上のツーバーナーを選ぶのがおすすめです。一方、火力が2,000kcalを下回ると、お湯を沸かすにもかなりの時間がかかってしまいます。
メンテナンスのしやすさ
購入後、ツーバーナーをできるだけ長く使い続けるためには、メンテナンスのしやすさも重要なポイントです。アウトドアで調理する際、水分や油が飛び散ることで金属部分が錆びてしまうことがあります。
錆びにくい素材を選ぶのであれば、アルミニウム製やステンレス製の商品がおすすめです。また、フッ素樹脂加工されている商品を選ぶと、使用後のお手入れがぐんとラクになります。
おすすめのツーバーナー9選
ここからは数あるツーバーナーのなかから、特におすすめの9商品を紹介します。ツーバーナーの購入を検討している方は参考にしてみてください。
1.ユニフレーム ツインバーナー US-1900
項目 | 内容 |
---|---|
ブランド名 | UNIFLAME(ユニフレーム) |
価格 | 24,750円(税込) |
火力 | プレミアムガス:3,900kcal/h×2レギュラーガス:3,000kcal/h×2 |
サイズ | 使用時:約54×32.5×29cm(ゴトク面) 収納時:約54×32.5×11.5cm |
材質 | 本体ボディ:アルミニウムゴトク:スチールバーナー:スチール汁受け:ステンレス鋼スタンド:スチール火力調節ツマミ:アルミニウム |
重量 | 3.9kg |
商品説明
グループサイズの調理にぴったりの商品です。燃焼部分の熱をカセットボンベに伝えて温めることで、液化ガスの気化を促して出力ダウンを防止します。
2.ユニフレーム ツインバーナーUS-1900 ブラック LTD
項目 | 内容 |
---|---|
ブランド名 | UNIFLAME(ユニフレーム) |
価格 | 29,700円(税込) |
火力 | プレミアムガス:3,900kcal/h×2 レギュラーガス:3,000kcal/h×2 |
サイズ | 使用時:約54×32.5×29cm(ゴトク面) 収納時:約54×32.5×11.5cm |
素材 | 本体ボディ:アルミニウム・耐熱塗装ゴトク:スチールバーナー:スチール汁受け:ステンレス鋼スタンド:スチール・耐熱塗装火力調節ツマミ:アルミニウム |
重量 | 約3.9kg |
商品説明
スタイリッシュで軽量でありながら、ハイパワー&高強度を実現したツーバーナーです。CB缶を使用するため、取り扱いも簡単です。
3.コールマン パワーハウスツーバーナーストーブ
項目 | 内容 |
---|---|
ブランド名 | Coleman(コールマン) |
価格 | 37,180円(税込) |
火力 | メインバーナー:最高時約3,650kcal/h サブバーナー:約2,750kcal/h |
サイズ | 約67×46×44.8cm |
素材 | – |
重量 | 約5.8kg |
商品説明
低温時でも安定した高火力をキープできるロングセラーのガソリンツーバーナーです。ダッチオーブンや鉄板料理が楽しめる使い勝手のよさやクラシックな印象の見た目が特徴です。
※こちらの商品は店頭販売限定です。
4.コールマン パワーハウスLPツーバーナーストーブII(バターナッツ)
項目 | 内容 |
---|---|
ブランド名 | Coleman(コールマン) |
価格 | 11,858円(税込)30%OFF |
火力 | レギュラーガス最大出力時:最高時約7,000kcal/h(約3,500kcal/h×2) |
サイズ | – |
素材 | – |
重量 | – |
商品説明
キャリーハンドル付きで持ち運びに便利な商品です。スリムボディーでありながら、耐風性に優れ、最大火力約3,500kcalのコンロを同時に2つ使えるパワーの強さが魅力。汁受け部は、お手入れのしやすいフッ素樹脂加工になっています。
※こちらの商品は店頭販売限定です。
5.プリムス トゥピケ
項目 | 内容 |
---|---|
ブランド名 | PRIMUS(プリムス) |
価格 | 49,500円(税込) |
火力 | バーナー一口使用時:2,500kcal/h |
サイズ | 収納サイズ:47.0×30.0×8.0cm |
素材 | ‐ |
重量 | 約4.5kg |
商品説明
調理器具の大きさや風の強さに応じて2段階に調節が効く風防を備えている商品です。耐久性の高いステンレスゴトクと受け皿は、取り外して簡単に洗うことができます。1つのガスカートリッジで2つの火口を使用することができ、無駄なく燃料を使用できるのも特徴です。
6.プリムス オンジャ・ブラックバージョン
項目 | 内容 |
---|---|
ブランド名 | PRIMUS(プリムス) |
価格 | 27,500円(税込) |
火力 | 3,500kcal/h×2 |
サイズ | 43×14×30cm |
素材 | – |
重量 | 3kg |
商品説明
3,500kcalの火力がありながら、コンパクトに収納できる持ち運びやすさが魅力の商品です。ゴトクの蓋となるウッドボードは、調理時に鍋敷きとしても活躍します。
7.ソト 2バーナー
項目 | 内容 |
---|---|
ブランド名 | SOTO(ソト) |
価格 | 19,800円(税込) |
火力 | ST-700使用時:3,000kcal/h ST-760使用時:3,300kcal/h |
サイズ | – |
素材 | バーナー:ステンレススタンド・ゴトク:スチール、クロームメッキ本体・フタ:スチール、メラミン塗装汁受け:ガルバリウム鋼板 |
重量 | 約5.1kg |
商品説明
カセットボンベ専用のリーズナブルなツーバーナーです。友人や家族と行うキャンプで、さまざまな調理に対応できます。
8.ソト レギュレーター2バーナー グリッド GRID (ST-526) キャンプ ツーバーナーコンロ SOTO 2303_mo
項目 | 内容 |
---|---|
ブランド名 | SOTO(ソト) |
価格 | 27,500円(税込) |
火力 | 2,500kcal/h×2 |
サイズ | 風防取り付け時:幅47.3×奥行25.2×高さ14.5cm 風防不使用時:幅46.8×奥行25.1×高さ11.6cm |
素材 | 本体:ステンレスゴトク:鉄スタンド・風防(背面用、右側左側):アルミニウム点火スイッチ・器具栓つまみ:樹脂 |
重量 | 2.25kg(本体のみ) |
商品説明
薄型のテーブルタイプが特徴のツーバーナーです。低温時や連続使用時の火力低下を最小限に抑えてくれます。CB缶を燃料としているので経済的です。
9.スノーピーク バーナー ギガパワー ツーバーナー 液出し (GS-230) snow peak
項目 | 内容 |
---|---|
ブランド名 | snow peak(スノーピーク) |
価格 | 60,720円(税込) |
火力 | 3,000kcal/h |
サイズ | 使用時:56.3×51.4×38.3cm 収納時:50×11×36cm |
素材 | アルミアルマイト加工、ブラス |
重量 | 7.3 kg |
商品説明
液出し(※)仕様のツーバーナーです。気温の変化に左右されないので、寒冷地での使用にも適しています。床面がフッ素樹脂加工されており、吹きこぼれによる汚れも簡単に拭き取って掃除できます。
※液出しとは、ガスを液体のまま導管に送り込むこと。
ツーバーナーでアウトドアでの調理を快適&本格的に
ツーバーナーの魅力は、同時に2つのものを調理できる利便性の高さです。左右のコンロを同時に使えるため、左側で鍋を調理して右側でお湯を沸かす、といった使い方もできます。
シングルバーナーと比較すると価格は張りますが、アウトドアでも快適かつ本格的に調理を楽しめます。これからキャンプを楽しみたいという方は、ぜひ手に入れてみてはいかがでしょうか。