アウトドアを楽しむ際に虫刺されは避けたいものです。虫刺されは、かゆみや痛みだけでなく、アレルギー反応や感染症を引き起こすこともあります。
本記事では、アウトドアで虫刺されを予防するために、虫除けスプレーの成分と効果、使い方、選び方、注意点などをご紹介します。この記事を読むことで、虫刺されのない快適なアウトドアライフを送るための知識を身につけることができます。
虫除けスプレーの成分と効果
虫除けスプレーに含まれる主な成分はディート、イカリジン、ピレスロイドです。
- ディート:最も効果が高い成分
- イカリジン:ディートに比べて肌への刺激が少なく、近年人気が高まっている成分
- ピレスロイド:比較的安価で、効果も比較的高い成分
ディート
ディートは、虫除けスプレーに最も多く使用されている成分です。蚊、ブヨ、アブ、マダニなど、さまざまな虫に効果があります。効果の持続時間も長く、2~6時間程度持続します。
ディートの有効成分は、体温や汗、二酸化炭素などの虫の感じる物質に似た成分です。虫がこの成分を感知すると、吸血活動を抑制します。ただし、ディートには肌への刺激を与える可能性があるため、乳幼児や敏感肌の人は注意が必要です。
イカリジン
イカリジンは、2015年に日本で初めて承認された虫除け成分です。ディートに比べて肌への刺激が少なく、近年人気が高まっています。イカリジンの有効成分は、ディートと同じく、虫が感じる物質に似た成分です。虫がこの成分を感知すると、吸血活動を抑制します。
イカリジンは、ディートと同様にさまざまな虫に効果があります。効果の持続時間もディートに匹敵する、2~6時間程度持続します。
ピレスロイド
ピレスロイドは、天然の除虫菊から抽出された成分です。ピレスロイドの有効成分は、虫の神経系に作用して、麻痺や死亡を引き起こします。ピレスロイドは、蚊、ブヨ、アブなどの虫に効果があります。効果の持続時間は2~4時間程度です。
ただし、ピレスロイドは水に弱いため、水辺での使用は避けましょう。また、ピレスロイドは、虫の感受性によって効果が異なるため、使用前に必ず成分表示をチェックして、使用上の注意を守って使用しましょう。
このように、虫除けスプレーの成分には、それぞれ特徴があります。自分のニーズや状況に合わせて、適切な成分の虫除けスプレーを選ぶことが大切です。
虫除けスプレーの使い方
虫除けスプレーは、肌から20cmほど離して、顔を除く全身にスプレーします。首の後ろや耳の後ろ、足の甲など、虫に刺されやすい部分は念入りに塗りましょう。また、虫除けスプレーは、汗や水に弱いため、汗をかいたり、水に濡れたりしたら、2~3時間おきに塗り直すようにしましょう。
- 肌から20cmほど離して顔を除く全身にスプレー
- 首の後ろや耳の後ろ、足の甲など、虫に刺されやすい部分は念入りに
- 汗や水に弱いため、2~3時間おきに塗り直す
また、虫除けスプレーは、虫刺されを完全に防ぐことはできません。虫刺されを完全に防ぐためには、虫除けスプレーと合わせて、以下の対策も取り入れましょう。
- 長袖、長ズボンなどの肌を覆う服を着る
- 虫除けネットや帽子などを身につける
- 虫の寄り付きやすい場所には長居しない
虫除けスプレーの選び方
虫除けスプレーの選び方のポイントは、以下のとおりです。
- 対象となる虫
- 効果の持続時間
- 成分
- 価格
対象となる虫
虫除けスプレーは、対象となる虫によって、効果が異なります。蚊、ブヨ、アブなどの虫を防ぐ場合は、すべての虫に効果のある虫除けスプレーを選びましょう。また、マダニなどの害虫を防ぐ場合は、マダニにも効果のある虫除けスプレーを。
効果の持続時間
虫除けスプレーは効果の持続時間によって、使いやすさが異なります。長時間アウトドアを楽しむ場合は、効果の持続時間が長い虫除けスプレーを選びましょう。
成分
- ディートは効果が高い反面、肌への刺激が強い可能性があるため、乳幼児や敏感肌の人は注意が必要です。
- イカリジンはディートに比べて肌への刺激が少なく、近年人気が高まっています。
- ピレスロイドは天然由来の成分で、比較的安価ですが、水に弱いため、水辺での使用は避けましょう。
価格
虫除けスプレーの価格は、成分や効果の持続時間によって異なります。高価な虫除けスプレーほど、効果が高い傾向がありますが、必ずしも高価な虫除けスプレーを選ぶ必要はありません。
自分のニーズや状況に合わせて、適切な成分の虫除けスプレーを選びましょう。
虫除けスプレーの使い方の注意点
虫除けスプレーは、以下の点に注意して使用しましょう。
- 目や口に入らないように注意する
- 火のそばで使用しない
- 乳幼児や敏感肌の人は成分表示をよく確認する
- ペットには使用しない
目や口に入らないように注意する
虫除けスプレーは、目や口に入らないように注意して使用しましょう。目や口に入った場合は、すぐに水で洗い流してください。
火のそばで使用しない
虫除けスプレーは、火のそばで使用しないでください。可燃物と接触すると、引火する可能性があります。
乳幼児や敏感肌の人は、成分表示をよく確認する
乳幼児や敏感肌の人は、虫除けスプレーの成分表示をよく確認して、使用を控えるか、使用前に医師に相談しましょう。
ペットには使用しない
虫除けスプレーは、ペットには使用しないでください。ペットに使用すると、健康被害を引き起こす可能性があります。また、虫除けスプレーは、虫刺されを完全に防ぐことはできません。虫刺されを完全に防ぐためには、虫除けスプレーと合わせて、以下の対策も取り入れましょう。
このように、虫除けスプレーの使い方の注意点には、いくつかのポイントがあります。これらのポイントを押さえて、安全に使用しましょう。
まとめ
アウトドアで虫除けスプレーを安心して使うためには、成分や効果、使い方などをしっかりと理解することが大切です。
本記事で紹介したポイントを参考に、自分に合った虫除けスプレーを使い、虫刺されのない快適なアウトドアライフを送りましょう。